web版 陽岳寺護寺会便り

下町深川の禅寺 陽岳寺からのお知らせのブログです

[[今週のお題]]「冬の楽しみ」-いっぱいのお茶

ページが見つかりませんでした サントリー内 水汲み編
テレビを見ていて、目にとまりました。サントリー伊衛門の2010年のCMです。
なんともいえず、そのお茶が、あまく、おいしそうに見えました。そして何より、あたたかい気持ちになったのでした。


体に染みいるような寒さを全身に感じながら、きゅうすにお湯をそそぎ茶葉を躍らせ、待ちます。きっと湯呑茶碗は、温めるために湯煎していたに違いありません。お茶をついで、そっとお盆に置く。湯気がたつ茶碗を、両手でそのぬくもりを受けとめながら、口へと運ぶのでしょう。と同時に、顔はしぜんと近付いていき、ハァッと息を吐きかけ熱さを愛しむかのように確かめる。あまさ、香り、にがみ、しぶみ、あったまるなぁとつい口から出てしまうかのような、このいっぱいのお茶。
冬だからこそ、ぬくもりを感じられる、一杯なのだと思いました。

『喫茶去』

中国のお坊さんが言った『喫茶去(きっさこ)』という禅語があります。
読み方は、きっさこ、です。現代風に言えば、「まぁお茶でも」でしょうか。
人によって、とりかたは様々なようです。「(お茶飲んで)出直してこい」などなど。
思い立って、『喫茶去』で検索してみたのですが、いろいろなページがあるようです。
私は、禅語には、誰が言ったとか、どういう意味か、文脈は?などということは、どうでもいい所があると思います。
お客が来た。「まぁお茶でもどうぞ」それだけです。この言葉の意味はーとか決めつけない。それならそれでいいではないか、と。聞かれて答えることは、読み方しかないだろうと。
お茶っておいしいですよね。3時のおやつもいいですが、お10時もおススメします。