web版 陽岳寺護寺会便り

下町深川の禅寺 陽岳寺からのお知らせのブログです

「男はつらいよ」と葬式との関係

男はつらいよ - Wikipedia
さて、「男はつらいよ」と葬式との関係。

法要の前後、列席者の方とお話ししていて思うこと

法要を行い、遺族とともにお茶を飲んだり、ご飯を食べたりしますが。私と、お話しをする人もいれば、お話しをしない人もいます。積極的、消極的に関わらず。
いろんな人がいます。それは当然です。喪主として話しをする方。時間前にやってきた人々に、ほらお坊さんに挨拶してと声を掛ける方。どこに座ったらいいかと見渡す方。あぁお坊さんがいるなと目で確認する方。
ここで言いたいのは、皆さんどうか私とお話してください、ということではありません。
参列者の中でも、お話しする人は話しをするし、話さない人は話さない、ということです。

男はつらいよ」は映画だが

男はつらいよ」は映画です。Wikipediaから引用すると、

男はつらいよ』(おとこはつらいよ)は、渥美清主演、山田洋次原作・監督(一部作品除く)のテレビドラマおよび映画である。テキ屋稼業を生業とする「フーテンの寅」こと車寅次郎が、何かの拍子に故郷の葛飾柴又に戻ってきては何かと大騒動を起こす人情喜劇シリーズ。毎回旅先で出会った「マドンナ」に惚れつつも、失恋するか身を引くかして成就しない寅次郎の恋愛模様を、日本各地の美しい風景を背景に描く。主人公の名前から、作品自体も「寅さん」と呼ばれることが多い。

・・さて、なぜ「男はつらいよ」なのか、ですが。
人によって、ある年齢に達すると、これは面白い!と思うようになることが変わってくる、と思うんです。
小さいころはそうでもなかったのに、大人になって○○に興味が出てくることもあるだろうし。
大きくなったら気になるのかなと思っていたら、案の定○○に興味を持つこともあるだろうし。


参列者にとって、坊さんと話しをすることも、しないことも、この程度のことなんだろうなと。
でも、坊さん側からのアプローチはどうだろうか?とも思う。遺族の人々に囲まれてはいるが、一人でお茶飲んでるかご飯を食べている状態じゃあどうしたってこともない。

男はつらいよ」を変える努力は坊さん側から

ある年齢に達すると・・・これは自然と起きることです。自分の家族が死を迎えてという事実から・・これも自然なこと。お経意味わかんない、法号の意味なにこれ、・・・興味が無いと?自然ではないでしょうか。
じゃあ、どうしたら「男はつらいよ」に興味を持ってもらえるでしょうか。
現代版リメイク!寅さん役、マドンナ役を変えましょうか。寅さん役は・・香川照之??マドンナ役は・・小雪?綾瀬はるか?舞台を変えましょうか。的屋は・・ネットストア?
アニメーション化?ハリウッド進出?子どもにも興味を持ってもらうために大怪獣登場?若い人も取り入るためにアクション満載?ワールドワイドにして、寅さん世界を股に駆ける?スケールを大きくして、世界を救う?


だんだん訳わかんなくなってきました。でもいろんな視点を持つことは大切ですね。
男はつらいよ」は全然古臭くない、のは事実。葬式も、法事も、ちゃんと見直さないといけませんね。