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下町深川の禅寺 陽岳寺からのお知らせのブログです

臨済会発行「法光」H23春彼岸号より・・・ありがたい もったいない おもひやり

臨済会が発行所となっている「法光」という機関誌があります。「正月号」「春彼岸号」「うらぼん号」「秋彼岸号」と発行されており、陽岳寺でも配布しています。毎月、配送している「花園」とは違います。

平成23年の春のお彼岸は、お中日、その翌日と続けて雨でした。天気予報で数日前から雨ということが分かっていたからか、土曜日・日曜日と墓参の方が多くいらっしゃいました。この連日の雨で、みなさんのお供えした仏花が生き返るようでした。

慈雨

「法光」平成23年No.246春彼岸号では、円覚寺の前管長であった伝宗庵・足立大進老師が寄稿しています。「日々是好日 独坐大雄峰」と題し・・・。その中で

私たちは雨が降ると悪い天気だという。風が強いと洗濯物が飛んでいってしまうという。
けれども、風も雨もなければならない。風がないと作物は実らない。稲は花がついたときに風がなかったら実を結ばない。
昔から五風十雨という言葉があるように、五日に一度風が吹き十日に一度雨が降るようでないと困るのです。
雨が降ろうが風が吹こうが「日々是好日」、「今ここに生かされている命がありがたいのだ」と雲門は答えた。

とおっしゃっています。
何も無いのが一番なのでしょうか。もちろん、平和が一番です。それでも、きっと何か起きるはず。そんな時に・・・
「何かがあったとしても、とりあえずそれは置いといて、今日は元気に行きましょう!」とは言えませんよね。
「今ここに生かされている命がありがたいのだ」と思うことは、「とりあえずそれは置いといて、今日は元気に行きましょう!」と日々を感謝して生きろ・・ということではありません。
何があっても、どんなことが起こっても、日々是好日と言っているものがあると信じて、今日の命を生きていきたいと思うのです。

臨済会について

 戦後の世相がまだ混沌としていた昭和24年10月、東京を中心に臨済宗に所属する有志が集まり、教化の実践面に新しい活動を行なうため結成。照顧脚下の意味で、お互いに研修することと、文書伝道を行なうことからスタートした。布教伝道誌「法光」(通巻238号)、機関紙「臨済会報」の発行と共に、昭和41年からは「禅をきく講演会」や坐禅会を毎年開催している。
 法光第1号は、昭和25(1950)年1月1日付で、戦前の布教誌「法光」の復刊という形で発行された。戦禍による荒廃からようやく立ち直りつつある東京の一角で産声を上げた「法光」は臨済禅の布教誌の先駆けとしての地位を守り、以後毎年四回(正月・両彼岸・盆の各号)の発行を重ね・・・
404 Not Foundより

関連リンク

臨済会(上野 宋雲院ホームページ内)
玄侑宗久公式サイト/その他のお知らせ(“臨済会” 会員の為の冊子「法光」のご案内)
書籍の紹介|京都花園 臨済宗大本山 妙心寺 公式サイト(月刊誌花園のご案内)