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web版 陽岳寺護寺会便り

下町深川の禅寺 陽岳寺からのお知らせのブログです

【コラム】有ること難し

001_新命便り

【コラム】有ること難し

陽岳寺が大切に思っている年中行事のひとつ。十一月最終日曜日のご祈祷と演芸会。
ご祈祷と演芸会が先月三十日、無事円成いたしました。参加されました皆様、関心を寄せていただいた皆様のおかげです。また演芸会にて、お二人に楽しい時間をいただきました。ありがとうございました。
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ありがたい。
有ること難し(あることかたし)故に、感謝をしたり、うれしく思ったり、尊び、珍しがるのが私たちです。
滅多にないが故に『ありがたい』と口に出る。
仏教は、この『ありがたい』と思う「心」を深く見つめます。
仏教のはじまりを作ったお方、お釈迦様の悟った「心」を第一の基本とするのが、陽岳寺の宗派である臨済宗の特色です。

この「心」がある。

お釈迦様が気づいたことの一番は、この「心」があるということです。
現代の私たちにとって、そんなこと当たり前ではないか・・・と言いたくなることのようですが、どうでしょうか。
『有り難い/ありがとう』の反対は、言葉とすれば『あって当たり前』です。
無事来年を迎えられることの当たり前を、親しかった亡き人を送ることの当たり前を、ともに喜び、ともに悲しみたい。
過去の因縁や業に、自分の行動を縛られず、過去をどのように受け止め、現在にどのように活かすか/生きるか。それが本当の「こころ」です。

来年も良い年でありますよう、祈念申し上げます。(副住職)