母親というものは
『母親というものは』という詩があります。葉 祥明さん作です。この詩のように全く無欲な母親ばかりではありませんし、泣かせることだってあるかもしれません。母親の望むことを子どもは分かっていますが、応えることができないものでもあります。
なぜなら、いくつになっても人は人の子であり、母親は永遠の母親のままだからです。
花は無心に花を咲かせます。そこで咲きなさいと言われることもなく咲くのです。この無心さゆえに、私たちは花に対して不満を持ちません。私たちが花を見て、なぜコッチを向いて咲いてくれないのか?きれいに咲いてくれないのか?と思うでしょうか。
加えて、私たちが花を見て心なごむ理由は、本来、私たちも持っている無心さを思い出させてくれるからなのです。
人が生きる理由を考えてみると、ひとつには咲く心を持つことです。
無理に咲くこともないでしょうし、本当に本当に咲くことができないこともあるでしょう。そんなときは根を張る。
我が家の水仙は花がつきません。掲示板の下にある水仙です。それでも毎年芽生え、葉を伸ばします。それは、根を張っているからこそなのだと。そう思います。
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