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web版 陽岳寺護寺会便り

下町深川の禅寺 陽岳寺からのお知らせのブログです

映画『ヒューゴの不思議な発明』

101_お坊さん映画レビュー

大ヒット上映中 映画『ヒューゴの不思議な発明』公式サイト
3Dで見てきました。視覚効果がとてもキレイで、3Dおすすめです。


過去という、過ぎ去った事実は変えられない。と言われますが(だから取り返しの付かない事になる前に頑張れとも)、そんなことはない。もし過去という事実を変えることができないという人はこの映画を見ることをおすすめする。
あきらめたら試合終了だと言われることもあるが、それはすなわち諦めなければどうにかなる・・ことを言っている訳ではない。もちろん過去を変えることができない場合もあるだろう(少年・少女・おじさんにとって死という事実、パパママにとって戦争という事実、足の負傷、兄の死)。それでも、人という字が互いに支え合っていることを示すように、人が今にとっての過去の意味や未来を変えることとなる。


機械にとってパーツ一つ一つには役割がある。街や世界が一つの機械であるならば、私たち一人一人にも必ず役割があるはずだと少年は言う。
時が経ち、ただ飾られるだけだとしても、錆びたとしても、そこに何の因果か人の手が入ることもあるし。鍵が見つかることもある。その機械にたいして見いだした意味はそれぞれに違うけれども、たとえその意味が相反しようとチャンスが与えられれば。その何の因果かには、チャンスが与えられなければ。そのチャンスは過去を変えることとなると同時に、未来も変えることになる。
魔法や手品のように。戦争によって神秘や夢といった意味は吹き飛ばされることになるが、「夢をあきらめるな」という言葉を声高に言い続ける必要がある。人生には失敗がつきもので、どうしても運が悪い人間はいるものだ・・という事実を隠す必要はないが、おおっぴらに告知し続ける必要もない。むしろ「夢は諦めなければ必ず叶う」、そしてその夢は錆びたパーツが磨かれてピカピカ光るように、改良をへてパーツが代わるように、少年へと引き継がれるのだった。すべては何の因果かによることを駅の住人たちは少年の叫びから気付き、変えられない過去をかえりみることから知るのだ。
チャンスはまわりの人から与えられる。ならば与えよう。人が今にとっての過去の意味や未来を変えることとなる。

ヒューゴの不思議な発明

ヒューゴの不思議な発明とは編集