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web版 陽岳寺護寺会便り

下町深川の禅寺 陽岳寺からのお知らせのブログです

すべては個に集約される

いま朝日新聞と毎日新聞を購読しています。そのなかでも・・・
朝日新聞では、「リスク社会に生きる」。
毎日新聞では、「幸福のかたち:3・11後の選択」。
これから先何年と生きていくなかで、すべては個に集約されます。新聞をとるにも、就職をするにも、お店で何か買うにも、人と知り合うにも。そんな個を、「リスク社会」「幸福」「選択」という視点からのルポです。


リスクをwikipediaで調べると、

リスク (risk) の定義にはさまざまあるが、一般的には、「ある行動に伴って(あるいは行動しないことによって)、危険に遭う可能性や損をする可能性を意味する概念」 と理解されている。
日本語ではハザード (hazard) とともに「危険性」などと訳されることもあるが、ハザードは潜在的に危険の原因となりうるものを指し、リスクは実際にそれが起こって現実の危険となる可能性を組み合わせた概念である。ハザードがあるとしてもそれがまず起こりえない場合のリスクは低く、一方確率は低くても起こった場合の結果が甚大であれば、リスクは高い。
リスク - Wikipedia

とあります。
起こってからでは遅いとは、「確率は低くても起こった場合の結果が甚大であれば、リスクは高い(上記より引用)」ということです。
何かが起きてからでは遅い。しかし、何もしないでいた場合のミスは、した後のミスよりも大きいでしょう。後悔の大きさも。なんで〜しなかったんだ。もちろん、無意味な増税には反対です。


脚本家、映画監督の三谷幸喜さんがインタビューで答えていました。

〜自分の中の課題というか、ずっと付きまとっている問題は、おじいちゃんからお子様まで、老若男女、日本中の方に楽しんでもらいたいけれど、そのためにはどうしてもより分かりやすくしなくては笑ってもらえないということ。しかし、最大公約数を考えてどんどん笑いを分かりやすくすると、それは自分がやりたい作品から離れていく。いつもそのせめぎあいなんです。
しかし、最大公約数を求めていくことなんて僕にはできませんから、結局は自分が面白いと思う話を考え、自分が見たい映像を自分で撮るしかない。「僕はこれが面白いと思いますが、そう思ってくださるといいな」という願い、祈りに近いですね。〜

住職の方法や、護寺会便りを見ていても、そう思います。
やさしい言葉でお話ししようとすると、かえって伝えることが難しく。かといって、自分の思うようにお話しすると、これまた読まずにそのまま仏壇へ・・という感じに。
それでも、やらねばならないでしょう。どうしたって時代は変わっていきますし、日本の仏教に求められるものも変わるでしょう。だからといって今まで脈絡と続いてきたことをないがしろにする、間違いだったとは言えません。彼らがしてきたことなんだから、彼らに責任がある・・成果主義、多大リスク社会ならば、そうでしょう。
しかし、彼らのしてきたことは分かるが、今は私たちの時代なのだから、彼らにだけ責任があるなんて言えないわけです。
ただし。今は私たちの時代なのだから、後からやってくる人たちには負の遺産は渡さずに、私たちだけでどうにかしなければと覚悟し、実行する。


単なるリスク社会ではない現代。多大リスク社会。
自分や家族の年齢を考えてみれば、どうやって生きていけばいいのかと日々悩みます。祈りや願いに近い思いですが、それでも人生を張らねばならないでしょう。