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web版 陽岳寺護寺会便り

下町深川の禅寺 陽岳寺からのお知らせのブログです

「悩ませない、考えさせない、相談させない」…悪徳訪問販売業者の3原則に学ぶ、よい寺院の姿とは?

001_新命便り

「悩ませない、考えさせない、相談させない」
これは悪徳訪問販売業者の3原則といわれます。
訪問したその日に脅し、ヤバいと思わせて親身を装い、契約&代金回収。そのために、見積書、工事請負契約書、請求書の3点セットを持っているといいます。
まじめに営業をしている業者にとっては、たまったものではありません。悪徳訪問販売業者の逆をしなければ、区別が付かなくなってしまうからです。でもその逆というと大変です。
「悩ませ、考えさせ、相談させる」

実際、この工事が必要か不要かの判断は、素人にとって難しいです。
また、その業者が、悪徳業者か誠実業者かの判断も難しいでしょう。

そのため、業者側は、判断材料をオープンにすること。工事内容の説明、親族等の了解を細かく行なっています。

私たちは、様々な判断材料を見て、すべてを決めなければなりません。
ただし、時間に限りがあると、判断は鈍るものでしょう。

通夜葬儀までの時間は急

よい寺院の姿とは?

悪評は目立ちます。
「○○万円持ってこないと、戒名はやらない」「布施の金額を知るや、式をせずに帰る」「突然、離檀しろと言う」などなど。
まさに、悪徳訪問販売業者。脅したり、不安にさせたり、悪意あるインパクトをもって交渉してくる。

往々にして、人の死は突然で、準じて通夜葬儀も突然のことです。
生前に決めておくとう方法があるが、実践している人は、あまりいないかと思います。

「悩ませ、考えさせ、相談させる」
誠実業者の3原則ですが、良い寺院の3原則として、スライドするには問題があるかもしれません。
それは、「受け身ではいけない」ということ。
業者にとって、訪問販売、営業をかけることは大切。外に働きかけることは大事です。
しかし、寺院は、なかなか受け身が多い。観光だけ、年忌法要等だけで維持できている寺院は少ないが、積極的に社会へ働きかけているという寺院は少ない様に思うんです。
寺院による、テレビCMがあったでしょうか。私はまだ見たことがありません(そのような規制があるのかも調べていないが)。
年忌法要、通夜葬儀はしなさいよ。と言うと、「それは、宗教団体のもうけ主義によるもので、遺族の罪悪感を煽るものだ」という人がいるが、誤解がある。

悪評は目立つと言いました。
結局はコミュニケーションなのです。話せば分かる、とは言わない。が、声を出さなければ、誰も見向きはしないでしょう。
それも、分かる言葉で。

無語底?言葉にならないところを、言葉にしようという努力なくして、宗教は宗教たりえないと思う。
どうしても矛盾を含むことは、宗教者は皆分かっているはずなのだ。
だからこそ、分かる言葉で話さないとダメだ。

業者がお客さんに説明するとき、専門用語のみ使うことはない。それでは伝わらないし、理解してもらえないなら契約にも繋がらないから。

分からないから有難いのか。あなたの信じる宗教は、矛盾があると分かってもらって、一緒に考えてもらえばいいのだと思う。
お客さんあってこそ業者は成り立つ。お寺も同じなのだ。
巻き込むこと=一如と言えないでしょうか。