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web版 陽岳寺護寺会便り

下町深川の禅寺 陽岳寺からのお知らせのブログです

回想〜平成22年度夏季学生大攝心 於 円覚寺本山

2011/09/02(土)〜04(月)円覚寺居士林にて、平成23年度夏季学生大攝心が行われる予定でしたが、台風の影響を考え、中止となりました。
侍者寮としてお手伝いをさせていただく予定でしたが、とても残念です。
円覚寺・居士林だより 学生坐禅会中止のお知らせ


学生坐禅会は、年に二度おこなわれます。春と夏、日にちはその年により変わります。
基本的に円覚寺居士林において開催されます。しかし、昨年は暑さが特別だったため、会場を本山にうつして開催されました。
めったに無いことだったので、昨年であります平成22年度夏季学生大攝心について、回想という形で記録を残そうと思います。
臨済宗大本山 円覚寺 | 坐禅会のご案内

会場はお山を広く・・・

円覚寺の居士林は、柳生流の剣道場を移築したものです(柳生徹心居士が寄進)。剣道場部分が坐禅堂となっているのでしょうか??
寝食ともに、坐禅堂堂内で行います。坐禅もです。
信徒会館の2階を、この坐禅堂にみたてて、生活しました。ただ、本当の坐禅堂ではないので、建物の雰囲気がいつもと違っておりました。居士林ですと参拝の方、円覚寺の職員など、人の気配が無いので、特殊な場所で生活していることを実感できます。信徒会館ですと、現代風ですし、空調も完備されているので、快適に過ごすことができることが何よりでした。
なにより「暑さ」を心配されていました、円覚寺管長・横田南嶺老師の心遣いにより、本山施設を使わせていただきました。ありがとうございます。

坐禅はどこでも出来ますが・・・


上の画像は、平成23年度春季学生大攝心の時間割です。
基本的に、春・夏ともに、時間割は変わりません。

開静 午前四時(おはようございます)→ 朝課 → 坐禅(粥坐まで、〜6時頃)
喚鐘 午前五時
粥座 喚鐘後 → 掃除
提唱 午前九時
齋座 午前十時 → お昼休み
作務 午後一時
茶礼 午後三時
薬石 午後四時 → 坐禅(6時〜茶礼まで)
喚鐘 午後六時半
茶礼 午後八時半 → おやすみ前の坐禅
解枕 午後九時(おやすみなさい) → 夜坐

『生死事大 無常迅速 時不待人 慎勿放逸』
時間通りに動いていきます。
開静は午前4時。まだ、外は暗いです。ただ・・午前4時と書いてはありますが、午前4時には起きている状態です。もちろんお休みになっている方も、いらっしゃいますが。
起きたら、布団をたたんで、洗面へ。いま皆さんが寝ていた場所で、朝のお勤め、お経を読む。坐禅をする場所になりますから、ぱっぱと動いていきます。女性はもう少し早めに動き始めます。ただ、平成22年の夏季学生大攝心では、朝課と坐禅は大方丈にて行いました。日曜説教の会場ですね。朝ごはんの時間まで、坐禅します。

日中は、信徒会館の2階で坐禅をしました。

晩の坐禅は、信徒会館の2階と、仏殿でも、坐禅をしました。引き続き、夜坐も。

円覚寺管長横田南嶺老大師、御提唱

このときの攝心の御提唱は、白隠禅師坐禅和讃でした。ふだんは僧堂の宿龍殿にて拝聴するのですが、大方丈で拝聴しました。
太鼓が鳴り響き、老大師に入堂していただき。お経中に退堂していただきます。

朝&昼&晩ごはん(粥座、齋座、薬石)

攝心会中、参加者の方には、自分用の湯飲み・持鉢(ごはんを食べる器)を配ります。ちゃんと器を熱湯消毒。持鉢拭き・持鉢包みを洗って干したもので包み、箸をつけます。

朝ごはんは、お粥です。お粥の付け合わせは、僧堂で漬けた梅干し・たくあん。きゅうりのぬか漬けです。

お昼ごはんのメニューは押麦ご飯、具だくさん味噌汁、切り干し大根かひじき等(なにか一品)、たくあんです。
が今回は、お澄まし汁でした。僧堂と同じく、白米と押麦の混ざったご飯をいただきます。


居士林では、薪でお湯を沸かします。ご飯を炊きます。しかし今回は本山の典座をお借りしました。
いっしょに修行道場に行った仲間、会社でいうなら同期と言えばいいでしょうか。そんな彼、いまは埼玉のお寺の副住職をしている者が、このとき典座役をつとめました。ひとりで、何十人分の食事を用意します。残してもいけませんし、足りなくなってもいけません。


薬石(夕ご飯)のメニューは、ぞうすい、たくあんです。お昼ごはんの麦飯と、お澄まし汁を雑炊にしたものです。その日の食事の用意は、その日に食べきってしまいます。

休む時は休みます

下記2つは、平成23年度春季学生大攝心の茶礼風景です。22年夏季の茶礼は、信徒会館2階でした。

休む時は休みます。
ときによりますが、円覚寺塔頭であります龍隠庵様、黄梅院様より茶媒のご供養をいただいたり。坐禅会で、茶媒(お茶菓子)を用意します。このときは、豊島屋さんの鳩サブレー。スイカでした。


また、坐相説明なども。ヨガスタジオのメディテーションクラスとは違った構成であります。
22年夏季の作務の時間は、坐禅に変わりました(たしか・・・)。

水浴び程度ですが、開浴(お風呂タイム)がありました。どちらにしろ汗をかくので、夕方だったり、お休み後に順番でまわしたりしました。

最後に

平成22年度夏季学生大攝心は、猛烈な暑さを考え、会場を居士林から本山へと移しました。
本山なら空調がきいていますから、体調変化の心配がない・・・と思ったのですが。信徒会館(坐禅堂)の寒さと、大方丈など外の暑さ。この温度差があり、大変だったかと思います。苦しんだ方もいらっしゃいました。


学生大攝心の最初と最後に、老大師には御垂示をいただいております。
そして、会の最後の僧茶礼にて、参加された方々全員に、会の感想を述べていただいております。このときの感想で覚えているのは、「朝の坐禅の時間、カラスが鳴いていた。あんな早い時間にカラスが鳴いていることを知らなかった。気付かなかった。暗く、しんと静まりかえった場所で、心を落ち着かせて坐ることは、なかなか出来ることではなかった。」という女性の方の話でした。
本山施設を利用しての開催はこれで最後かと思います。平成23年度、円覚寺の夏季講座における投宿坐禅研修会は、中止になりました。円覚寺における、泊まりの坐禅会は、学生坐禅会のみか・・・と思ったのですが、投宿坐禅研修会・・復活するのでしょうか??
流しうどんは、関電気様と管長様からのご厚意でした。
以上、平成22年度夏季学生大攝心の回想でした。

関連リンク

臨済宗大本山 円覚寺
円覚寺・居士林だより
(学生大接心、学生大摂心)