やらいでか!〜日野原重明氏の話し
聖路加国際病院理事長、名誉院長であります。日野原重明氏のお話しを聞いてきました。日野原氏が「いのち」について話しをするとき、こう問いかけるそうです。
皆さんは生きています。生きているからには「いのち」があるはずです。では、皆さんの「いのち」はどこにあると思いますか?
身体は器にすぎません。胸に手をあてると、トクトクと脈打つ、心臓でしょうか。それとも頭の中でしょうか。
そして、もうひとつ問いかけます。
今日、皆さんは何時に起きましたか?ご飯に何を食べましたか?トイレに行きましたか?・・・では、それらの行為は、いったい誰のためですか?
それらの行為の「時間」を、「いのち」と考えてみましょう。
神様から与えられた「時間」、代々の先祖・仏様から渡された「バトン」を、私たちは受け継いでいます。
父親がいて、母親がいて、私たちがいます。母親が命がけで生んでくれた「いのち」。命をかけて、使わずにはいられません。
なにか一つ、精一杯に生きてみよう。一生懸命生んでくれた、育ててくれた、わたしの「いのち」であることを知ってしまったなら、この「いのち」を命がけで使わなければ、と思わずにはいられません。
身を削って・切って、粉骨砕身、刻苦して、肝胆を砕き、何か一つ事に生きることが、なによりの恩返し。親孝行。先祖への功徳になると思いました。
この「いのち」を命がけで使わなければ、と思えば、授業で居眠りしてしまう、仕事で手を抜いてしまうことも無くなるはずです。もちろん、二度寝やダラダラと過ごす幸せもたまには味わいたい!人間ですからね。ここぞというとき、悔いのないよう生きていきたいです。