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web版 陽岳寺護寺会便り

下町深川の禅寺 陽岳寺からのお知らせのブログです

いつのことだか 思い出してごらん

今週のお題「大人になったと感じたとき」-自分が「成長したな」「大人になったな」と感じたときのこと。
目で、耳で、鼻で、舌で、身体で、意識で、世界を感じることができるようになってからというもの、自分以外の存在はいつも比較の対象です。その比較自体は、いいことも、悪いことも含めて。そして、その対象は、年月を経るにつれ、親や子ども、会社の同僚、友人たち、テレビや新聞、地球全体へと広がります。
自分に「成長したな」「大人になったな」と思わせるものは、なんでしょうか?何かが出来るようになったから思うのでしょうか。
たとえば、苦手な何かを食べられるようになった!身体が大きくなった!男として、女として、見られるようになった!などなど。


でも、その「成長した」「大人になった」という事実の裏には、何かが出来なくなる、なれなくなる事実が隠れている。何かが出来ないようになったからこそ、そこに「成長したな」「大人になったな」と思わせるものがある・・と思うのです。
あの人には出来るけど、私には出来ない!あの人はなれたけど、私にはなれない!などなど。


そして、自分という存在は、何者にも代えることが出来ないのだと気付いたとき、「大人になったな」と感じるのでしょう。比較の対象は、世界へと広がり、最後には自分ひとりへと帰ってくるのだと思います。